日立製作所(日立)は9日、ブレインパッドと、ビッグデータ利活用事業における戦略的な協業に合意したと発表した。この合意により、両社は広告・宣伝、販売促進、流通チャネル設計をはじめとするマーケティング領域において、高品質かつ均質化したデータアナリティクスサービスを日立グループの顧客企業向けに提供していくとしている。

具体的には、両社はマーケティング領域において、ブレインパッドが有するデータ分析力およびBI(Business Intelligence)、BA(Business Analytics)といった各種ソフトウェア製品、SaaS(Software as a Service)群などによるデータ活用支援ソリューションを用いて、日立グループの顧客企業にデータアナリティクスサービスを共同で提供する。

また、顧客企業へのマーケティング・オートメーション・システム*の構築から運用支援までを総合的に提供していくことをめざす。

日立は、両社が共同で提供するソリューションを導入することで、顧客企業は、これまで分析の専門人財やシステム基盤がないために、分析結果にもとづくマーケティング施策に充分に取り組めなかったケースでも、マーケティング活動におけるデータの整備から分析、施策の立案、実行および効果検証などのPDCA(Plan-Do-Check-Act)活動の各プロセスを高度化し、消費者の趣味・嗜好にあった利便性の高いサービスを提供できるようになるとしている。