キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は9日、トライポッドワークス(トライポッド)と、ネットワークセキュリティ分野で提携すると発表した。

ソリューションの第一弾として、キヤノンITSは、仮想基盤上で動作可能なUTM(統合脅威管理)製品の仮想アプライアンス版「SECUI MF2 Virtual Edition」を2014年1月より販売開始する予定。

「SECUI MF2 Virtual Edition」は、ソフトウェアとして仮想基盤上にインストールが可能で、TCOを削減できるほか、一つの仮想基盤上の個々の仮想環境ごとのポリシー設定が可能なUTM製品。これにより、データセンターやサービスプロバイダーは、顧客ごと/システムごとのセキュリティポリシーを反映した、細かいネットワークセキュリティ機能を提供することができる。

主な機能として、ファイヤーウォール、VPN、アンチウイルス、IPS(不正侵入防止)、DDoS(サービス停止攻撃)対策、URLフィルタリング、スパムメール対策、アプリケーション・コントロールを搭載している。

導入対象は、クラウドサービス基盤、自社内での仮想化サーバ。対応する仮想基盤は、VMware、KVMとなっている。

なお、「SECUI MF2」は、韓国SECUI開発のファイヤーウォールソリューションで、日本国内では、トライポッドが日本版の開発とサポートを担当している。同製品の仮想アプライアンス版についてはキヤノンITSが総販売元となり、顧客や販売パートナーに対するビジネス開発を行うとしている。