グーグルは10月9日、国内における2013年上半期の飲食業界関連検索キーワード動向を発表した。1月1日から6月30日までに行われたGoogle検索のデータから、Googleが「飲食」に分類するキーワードを抽出するかたちで分析している。

発表を行ったグーグル 広告営業 飲食業界担当 統括部長 藤本あゆみ氏

2013年上半期における飲食系ワードの検索量は、前年同期比18%増。レストラン、カフェなどの外食系ワードが同20%増、レシピ、宅配サービスなどの内食系ワードが同14%増という結果だった。

PC、モバイル端末でデータを分類すると、モバイル端末からの検索が67%。外食系では70%、内食系では62%となり、昨年比でモバイル端末からの検索が大幅に増えているという。

飲食系ワードの検索で最も多かったのは、「クックパッド」。以下、「レストラン」、「居酒屋」、「マクドナルド」、「カフェ」と続く。

目立った動きとしては、外食系で寿司関連の検索が増えている。前年同期比32%増と高い成長を記録。具体的なキーワードとしては、「くら寿司」「スシロー」がそれぞれ18位、19位と上位に入った。一方、内食系では、「宅配・弁当」が23%の伸びを記録。背景としてはネットスーパーの利用が増えていることが考えられるという。

急上昇ランキングでは、「ヘルシアコーヒー」が1位。ネット上で話題の「いなば タイカレー」が3位に入っている。そのほか、パンケーキ関連ワードの躍進が目立っており、パンケーキ店として著名な「カフェカイラ」が5位、「星乃珈琲」が8位となったほか、梅田や円山、吉祥寺、新宿、横浜、東京、渋谷と、地名と組み合わせたパンケーキ検索が目立っている。

また、ここ数年の傾向として、クーポンと掛け合わせて検索されることが増えているという。2012年に前年比61%増と大幅に伸長したうえで、2013年上半期はさらに13%増という結果になっている。

グーグルでは、こうした傾向を踏まえた広告施策として、日本マクドナルドの事例を紹介。通勤途中のビジネスパーソンがスマートフォンで閲覧するという想定の下、朝の6時から9時までの3時間限定でプレミアムローストコーヒーの無料サンプリングキャンペーンバナーを配信。その結果、TVよりも来店率が高いという効果が得られたという。