日本IBMは、IBMのメインフレーム「IBM System z」シリーズのビッグデータ基盤ソフトウェアの最新版となる、リレーショナル・データベース「IBM DB2 11 for z/OS」、および階層型データベース「IBM Information Management System(IMS)13 Transaction and Database Servers」の出荷を、10月25日より開始すると発表した。

2製品は、IBMメインフレームを基盤とする企業の基幹システム向けに特化したデータベース・ソフトウェア製品の最新版で、いずれの製品も従来に比べデータ処理機能が向上しているほか、メインフレームにおけるビッグデータの活用の幅を広げる機能を拡張している。

IBM DB2 11 for z/OSは、オンライントランザクション処理(OLTP)や分析における大量データを照会するときのパフォーマンスが、従来に比べ最大40%向上。また、汎用的なHadoop基盤との接続のインタフェースを実装し、非構造化データを含めたビジネス・データを取り扱えるため、より多角的な情報を企業経営へ活用できるようになった。 さらに、アプリケーション単位で前バージョンのDB2 for z/OSに対応した仕様のままアプリケーションを稼働できるモードを新たに追加。これにより、データベースの次バージョンへの移行の際に、前のバージョンで稼働するアプリケーションとの互換性を伴わない仕様があった場合にも、段階的にアプリケーションの改良を含む移行が可能になるなど、企業のシステムで課題になっている開発や運用保守の負担を軽減できる。

IBM IMS 13 Transaction and Database Serversは、継続的な改良により1秒あたり最大10万トランザクションを超えるパフォーマンスを達成するとともに、CPU使用量をこれまでに比べ最大10%削減するなど、より少ないシステム資源で大量のデータをより高速に処理できる。

ライセンス使用料金は「IBM DB2 11 for z/OS」が63万8,300円、「IBM IMS 13 Transaction and Database Servers」が138万9,600円(ともに税抜、zEnterprise最小構成での月額最低使用料金)から。