AITとアクロスは10月8日、クラウドを利用したCRMと企業向けソーシャル・プラットフォームとの統合サービス「SugarCRMエンタープライズソーシャルパック on IBM Cloud」の提供を開始した。
同サービスは、米SugarCRMが提供するCRM/SFAソリューション「SugarCRM」と、日本アイ・ビー・エムが提供する「IBM Connections」を、日本IBMが展開するIBMクラウド環境で稼働させるもの。営業ワークスタイルのPDCAに即座に追従するというコンセプトの下、CRM/SFAのための"かんたん""べんり""つながる"を実現するべく開発されている。
SugarCRMは、全世界80か国以上で約1,100万回ダウンロードされているCRMパッケージ。マーケティング部門向け機能、営業部門向け機能、サポート部門向け機能および各種レポーティング機能を有した統合CRMソリューションとして知られる。
一方IBM Connectionsは、IBM社内で活用されてきた次世代コラボレーション・ソフトウェア。企業に必要とされる機能をオールインワンで提供し、人と情報をつなげる基盤として提供されている。企業内ソーシャルの活用をさらに促進させるモバイル対応、ソーシャル分析、オープン・テクノロジーに基づくビジネス・アプリケーション連携などのソーシャル機能が用意されている。
今回のサービスでは、AITとアクロスがそれぞれの得意分野を活かすかたちで協業する。AITは、SugarCRMとIBM クラウドの導入・構築・保守に至るCRMサービスをワンストップで提供。アクロスは、IBM Connectionsをさまざまな業種・業界で扱ってきた実績を基に、企業内ソーシャル・プラットフォームのコンサルティングから導入・定着までのサポートを行う。
加えて、IBMが、パブリック・クラウド基盤を提供するサービス「IBM SmarterCloud Enterprise(SCE)」や「SoftLayer」、サービス管理やセキュリティ機能を含めたエンタープライズ・クラウド・サービス「IBM SmarterCloud Enterprise+(SCE+)」を提供する。SCEとSCE+により全世界6か所のIBMデータセンターを連携・統合したうえで、SoftLayerを利用し、全世界13か所のIBMデータセンターで世界中どこからでも同じクラウド・サービスを低料金で柔軟に利用できる環境を用意する。
なお、SugarCRMエンタープライズソーシャルパック on IBM Cloudは、1ユーザー月額8,000円~(税別、200ユーザーで5年間利用する場合)で利用できる。