Broadcomは、車載インフォテインメント・アプリケーション向けに開発された新たな無線チップ製品として、同社の5G Wi-Fi技術およびBluetooth Smart Ready技術を搭載したコンボチップ「BCM89335」とBluetooth+Bluetooth Smart Readyチップ「BCM89071」を発表した。

BCM89335は、最新のIEEE 802.11ac標準規格に基づいて統合された5G Wi-Fi技術を活用することで、車内の複数のディスプレイに必要な帯域幅と最大1080pの解像度を提供し、5GHz帯を使用したビデオと2.4GHz帯を使用したBluetoothによるハンズフリー操作を同時に動作させることが可能な半導体デバイス。

また、電力を増幅させて製品の電力効率を高めるBluetooth Smart Ready技術の活用により、車とウェアラブル技術やボディセンサの接続を行うことが可能となり、これによりドライバーの疲労度や血中のアルコール濃度、グルコースレベルを表示するなど、ボディセンサによるバイタル監視機能を実現することなどが可能となる。

さらに、Wi-Fi Direct、Wi-Fi CERTIFIED MiracastおよびWi-Fi CERTIFIED Passpointのサポートを統合しているほか、4G LTE携帯およびワイヤレス接続の両システムで無線特有の干渉問題を解消している。加えて、高度なビームフォーミング、LDPC(低密度パリティ検査符号)、STBC(時空間ブロック符号)をサポートしており、通信範囲の拡大が可能となっている。

なお、2製品ともにすでにサンプル出荷を開始しているという。