三菱電機は10月7日、自動車向け高効率オルタネータや電動パワーステアリング用モータコントローラユニットなどを手掛ける米国Mitsubishi Electric Automotive Americaに約70億円を投資し、自動車用電装品の生産体制を強化することを発表した。

今回の決定は、米国の自動車販売の回復、ならびに燃費規制の強化による自動車の低燃費化への要求が高まってきていることを受けてのもの。高効率オルタネータは、ステータ巻線の高密度化や部品の冷却構造改善により、小型化・高効率化を実現したもので、メイソン本社工場にて2014年1月より生産を開始する計画。一方の電動パワステ用モータコントロールユニットは、モータとコントローラの一体化による小型化に加え、独自のポキポキモーターと電磁気設計の最適化により高出力化を実現したもので、2014年1月よりメイズビル工場にて2014年10月より量産を開始する計画であり、それぞれ2016年に年間で約130万台の生産を目指すとしている。

Mitsubishi Electric Automotive Americaのオハイオ州にあるメイソン本社工場(左)と、ケンタッキー州にあるメイズビル工場(右)