京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は2013年10月7日、クラウド型統合運用管理サービス「GreenOffice Unified Cloud」を「アマゾンウェブサービス(AWS)」に対応させ、2013年11月からメニューを拡充し、サービスの本格展開を図ることを発表した。

"クラウドファースト"を実践する企業が増えている中、AWSはクラウドサービスにおける有力な選択肢である。AWSの活用が広がる一方で、ITリソースの調達スピードに見合う運用の設計と品質確保、また従来からのオンプレミス環境を含め、分散化するシステム環境をいかに効率的に管理するかが、企業のIT部門にとって大きな課題となっている。

KCCSでは、こうした課題に応えるべく「GreenOffice Unified Cloud」のサービスメニューを拡充し、マルチクラウド管理サービスを提供する。これにより、AWSをはじめとするクラウドサービスやオンプレミス環境など異なるITリソースの一元管理が可能となる。また、サーバ・ネットワークに対する運用・監視の自動化と、障害発生時のインシデント管理をパッケージングして提供することで、運用管理の負荷軽減を支援するという。

「GreenOffice Unified Cloud」サービスイメージ

AWSへの対応によって提供される機能は下記のとおりである。

 (1) AWSにおけるインスタンスの稼動状況表示と操作機能を提供する。アクセスキーを複数利用している場合は、アクセスキーの一元管理が可能となる

 (2) AWSインスタンスの監視(死活、ポート、リソース、ログ)、運用管理(インシデント管理、問題・課題管理、作業・メンテナンス管理)の機能を提供する

KCCSは、AWS Partner Network(APN)にコンサルティングパートナーとして加入しており、AWSの構築や「AWS Direct Connect」を利用したAWS環境との閉域網接続など、ユーザーニーズに応じたインテグレーションも合わせて提供するとのことだ。