Q.日本で暮らしている中で、一番デザイン性が高いと感じるものはなんですか?
写真はこのたびリニューアルされた百貨店「伊勢丹」の紙袋

「外国人に聞いてみた」シリーズ、今回は日本在住の外国人20名に、「日本で暮らしている中で、一番デザイン性が高いと感じるものはなんですか?」という質問を投げかけてみました。

■ウォシュレット(ギリシャ/30代前半/男性)

これは日本の卓越した技術レベルの象徴といっても過言ではないでしょう。ウォシュレットはもともと1960年代にTOTO社が米国から輸入し、医療用として日本に上陸しました。

しかしその後、1980年に同社が独自に製造・販売を行った初代ウォシュレット「ウォシュレットG」がきっかけとなり、各家庭にも普及するようになりました。

昨年8月7日には、この「ウォシュレットG」が、一般社団法人日本機械学会によって「機械遺産」に認定。同製品が新しいトイレ習慣を創造し、国民生活に対して貢献したとして歴史的価値が認められたものです。

ちなみに、家庭で使用される機械が「機械遺産」に認定されるのはこれが初めてということです。

■食品のパッケージ(ドイツ/30代後半/男性)
■服を買ったときに付いてくる紙袋。いろんなものがあるし、それだけでも欲しいくらい。(マリ/30代前半/男性)
■お菓子の包みかた、色、パッケージそのものがいつも素晴らしいと思っています。(フィリピン/40代前半/女性)

今回のアンケートで最も多かった回答が、この「パッケージ」でした。

回答してくださったマリの男性によると「マリは黒いビニール袋ばかり」とのこと。また、別のスウェーデン人女性(40代後半)は、「日本人は面白いアイデアを考えています。折り紙文化から来ているかもしれません」と、日本に昔から伝わる文化から推測してくれました。

■うちわ、せんす(チュニジア/40代後半/男性)
■日本酒ボトルの可愛さ(トルコ/20代後半/男性)
■お土産製品(イラン/20代前半/女性)

日本ならではのものを挙げてくれました。

このほかには、
■ペンケース(ロシア/20代後半/女性)
■缶コーヒー(シリア/30代前半/男性)
■文房具全般、デオドランド用品など(オランダ/30代前半/男性)
■小型の電気製品のデザイン性が高いと思います。(中国/20代後半/女性)
という回答も。

私たち日本人が、普段は気に留めないようなものばかりです。外国人の方々は、その細かいところに日本と自分たちの国の違いを感じ取っているんですね。