PFUは10月7日、クラス最速の毎分80枚/160面をスキャンできるオフィス向けイメージスキャナ「fi-7180」など4製品を発表した。同日より受注を開始し、10月25日より出荷する。
ハイスペックモデルの販売価格は「fi-7180」が18万円(税別)、「fi-7280」は28万円(同)。スタンダードモデルは「fi-7160」が12万円(同)、「fi-7260」が18万円(同)となる。
今回の新モデルは、「高速スキャン」「安心スキャニング」「スキャナドライバなどの一新」「スタンダードモデル」の4点が特徴。
「高速スキャン」では、「fi-7180」で毎分80枚/160面をカラー/300dpiの高解像度で読み取ることができる。USB3.0に対応しているため、最新のPCに高速転送が可能。ホッパにストックできる原稿量も1度に80枚まで増加した。
また、電源を入れてからスキャンを開始するまでのリードタイムが、従来は15秒程度かかっていたのに対して、5秒前後まで短縮している。
続く、「安心スキャニング」では、スキャン作業中に紙詰まりなどで原稿が破れてしまうことを防ぐ「原稿保護機能」に新たな機能を追加した。
「iSOP(Intelligent Sonic Paper Protection)」と呼ばれる同機能は、紙詰まりの発生を音で検知し、読み取りをストップする。大量の原稿をスキャニング際に混入してしまいがちなホチキス留めされている原稿は、読み取り中に引っかかって破れたりグシャグシャになってしまうが、紙が引っかかる瞬間の「グシャ」という音に反応し、瞬時に読み取りを停止する。
安心機能としては、ほかにも「斜行補正機構」を搭載しており、様々なサイズや種類の原稿を混載しても斜行しないように安心してスキャンできるとしている。
「スキャナドライバなどの一新」では、従来は分かれていた「画像処理ソフトウェアオプション」とスキャナドライバ「TWAIN/ISISドライバ」を統合し、新TWAIN/ISISドライバ「PaperStream IP」を搭載。また、新イメージキャプチャリングソフトウェア「PaperStream Capture」を同梱する。
このドライバ、ソフトウェアの一新によって、ユーザーインタフェースのシンプル化がなされたほか、高度な画像処理が可能になったという。例えば二値化作業では、読みづらい原稿の背景を簡単な作業で白背景にすることができる。一度設定を行えば、プロファイルによって以降の原稿をバッチで処理できるため、作業の効率化と生産性の向上が図れるとしている。
ほかに、イメージデータ上に発生した縦筋を軽減、除去できる「縦筋軽減機能」を採用しており、縦筋周辺の色を抜き出して、縦筋を見えにくくすることができる。
最後の「スタンダードモデル」では、価格を低く設定した普及帯モデルを投入する。「fi-7160」は、共に毎分60枚/120面の読み取り速度となっている。「fi-7260」は、フラットベッド型のモデルとなる。
なお、新モデルから、スキャン後の原稿整理を効率化するために、セレクタブルスタッカーアジャスタを搭載している。これは、原稿が排出されるスタッカーの角度を変えることで、サイズの異なる紙を原稿順序に乱れを防ぐことができるようになるものだという。また、オプションとして、原本照合などに有効な識別番号印字機能のインプリンタが用意されている。