SAPジャパンは10月3日、軽量で堅牢な高機能データベースとデータ同期テクノロジーのスイート製品の最新版「SAP Sybase SQL Anywhere 16」の提供を開始すると発表した。

「SAP Sybase SQL Anywhere Developer Center」Webサイト

本製品は、拠点サーバで稼働するデータベースとして支社や支店などの業務トランザクションを可能にするだけでなく、データベースのアプリケーション埋め込み、SaaS、遠隔地のコンピューター機器での利用など、データベースが重要となるアプリケーションの短期間の開発と配備を実現するデータベース。

新バージョンでは、SAP Sybase ASEやSAP Sybase IQ、Oracle、IBM DB2、Microsoft SQL Server、MySQLなどの異種データベースサーバーのデータ同期機能を強化し、新たにSAP HANAとのデータ同期を可能にした。これにより、分散環境にあるSQL Anywhereを使用したアプリケーションのデータをSAP HANAによって分析することが可能となり、SAP Sybase SQL Anywhereは、SAP Real-Time Data Platformの中でさらに重要な要素となる。

SAP HANAとの連携により実現した導入事例として、豪CleanPointの新しいスマートグリッドシステムと連携した監視・制御システムは、住宅所有者自らが電力や家電機器の使用を管理することのできる。開発したCleanPointのソリューションは、住宅所有者の電力使用状況から収集したデータを使うユーザーフレンドリーなアプリケーションアプライアンスで、SQL Anywhereの技術により実現する。