文部科学省より、第5回「ものづくり日本大賞」の受賞者が発表された。

「ものづくり日本大賞」は、「ものづくり」に係る技術及び技能の更なる発展と次世代への着実な継承に寄与することを目的に平成17年度に創設された賞で、「1.産業・社会を支えるものづくり」、「2.文化を支えるものづくり「、「3.ものづくりを支える高度な技能」、「4.ものづくりの将来を担う高度な技術・技能」の4つの分野において、特に優秀と認められる人材等に対して内閣総理大臣賞等が授与される。

今回、発表されたのは、「ものづくりの将来を担う高度な技術・技能」分野において、ものづくりの将来を担う高度な技術・技能を有する青少年のうち、特に優れていると認められる生徒・学生を表彰する「青少年部門」(内閣総理大臣賞)と、ものづくり人材育成に顕著な功績を修めた学校を表彰する「青少年支援部門」(文部科学大臣賞)の2つ。

「青少年部門」は、長崎県立長崎工業高等学校卒業(現 日産自動車株式会社勤務)の五島聖太さんが、「青少年支援部門」は、大阪府立佐野工科高等学校及び横須賀市立長井中学校が受賞した。

エンジン分解点検の練習

受賞者の五島聖太さんは、第6回及び第7回若年者ものづくり競技大会(自動車整備職種)において、高校生で初めての連続優勝を果たし、厚生労働大臣賞を受賞。この部門は、様々な電子・機械部品から構成される自動車の整備に関する複合的で幅広い知識と技術力が要求される高度な競技で、第7回大会では、エンジン分解点検、トランスミッション分解点検、ブレーキ点検整備など6つの課題で競い、高度な知識と技術・技能を生かして、制限時間内に迅速かつ正確な整備を行った。