サイバーエージェントは10月2日、グループ会社CAリワードの提供するスマートフォン向けリワード広告ネットワーク「CAリワード」において、端末固有のIDやCookieに依存しない計測技術を独自に開発したことを発表した。同社はこの新技術について、10月初旬からSDKの提供を開始するとしている。
これまで、スマートフォンにおけるリワード広告の計測では、各アプリプラットフォームの制限とプライバシーの問題から端末IDを利用した計測が行えないため、Cookieをもとにした計測が主に行われている。そのためCookieを受け付けないように設定しているユーザーや、複数のブラウザを利用するユーザーに関しては、計測が難しいという課題があった。
また、ユーザーエージェントやブラウザ情報、システムフォント、画面解像度などから端末を推定する技術「Device Fingerprinting」も、端末推定の精度が低いといった課題があった。
このほどCAリワードでは、Device Fingerprintingに独自の端末推定ロジックを加え、ソフトウェアを識別するための拡張子であるUUID(Universally Unique Identifier)を利用した高精度な端末推定を実現。この技術はユーザーのプライバシーに配慮した設計になっており、個人を特定できるような情報は収集しないとのこと。
同社はこの新しい端末推定技術について、「CAリワード」SDKへの導入だけでなく、他社のアドネットワークへの技術提供も予定している。