富士ゼロックスは10月2日、手書き情報入力システム「Denshi-Pen」を用いて、大東建託の全国373店舗に来店する顧客の動向や要望を反響管理に反映できるシステムを構築したと発表した。
今回のシステム構築により、大東建託は来店した顧客が記入した個人情報などの「お客様リクエストカード」や、店舗スタッフが追記した要望情報等の情報を反響管理システムに入力するのに要する作業工数を半分以下に削減。その結果、全社で大幅なコスト削減効果が見込まれる。また、来店する顧客の声をもれなく即座に把握できることで、市場のセグメント化や宣伝効果の把握等のマーケティング強化、店舗スタッフの適正配置等の顧客満足度の向上に活用する。
Denshi-Penは誰もが馴染みのある「ペン」と「紙」とからなるユーザーインタフェースで、PCを利用できないシーンで「紙に書く」というオペレーションを変えることなく、手書きした情報を簡単かつ迅速に電子化。
このペンを来店した顧客ならびに店舗スタッフが「お客様リクエストカード」に記入する際に使用することにより、その内容をもれなく即座に反響管理システムへ登録することを実現する。
システム構築にあたり、大東建託から受注時「2カ月後には、全国373店舗でシステムの稼働を開始したい」という要望を受け、反響管理システムとの連携のための並行開発が可能となるようにCSVファイルを受け渡すだけの構成とした。また、「店舗スタッフのITリテラシーの高低には依存しないシステムにしてほしい」との要望から、帳票の「印刷」ボタンとデータの「転送」ボタンをクリックするだけの簡単な操作環境を提供するアプリケーションとした。