コニカミノルタは、文房具の丸シールを画材にした点描画を展示する「大村雪乃シールアート展:Beautiful Pink」を開催している。開催期間は10月10日まで、開場時間は10:30~19:00(最終日は15:00まで)。会場は新宿のコニカミノルタプラザ ギャラリーC。入場無料。
同展は、文房具の丸シールを画材として都会の夜景などを点描画で表現している新進気鋭のアーティスト・大村雪乃の新作個展。アートを通して、乳がん撲滅・早期発見の啓発活動を行う「ピンクリボン運動」をテーマに制作した、大型作品13点を展示している。
また、大村は今回の個展に際して、「"ピンクリボン"をそのまま描くのではなく『都市の町並みを彩るピンク色の景色』と置き換えて描くことで、ピンクリボンというモチーフをもっと普遍的で概念的なものとして捉えました。丸シールという安価な素材で表現することで、豪華な価値のある夜景に金銭的ギャップを示し、当たり前とされていた夜景の価値に疑問を投げかけます。加えて、街がある瞬間だけピンク色に輝きだす美しい景色(朝日や夕焼け)はその時間をしっかり捉えなければ見過ごしてしまいがちな風景です。これらの疑問や見過ごしがちな現実を受け止める意識を表現することが、ピンクリボン運動における最も大事なコンセプトであり、本作品の根幹となります」とコメントしている。
なお、大村雪乃は1988年中国 吉林省生まれの現代美術家。多摩美術大学在学中より、丸シールで夜景を表現する絵画作品を発表しており、素材の意外性とビジュアルの美しさが評価されている。現在はシールで絵を描くワークショップなども開催し、多くの人に表現する楽しさを伝えている。