日本IBMは10月1日、企業システムにおいて、より簡単に「IBM Power Systems」上でLinuxとオープンソース技術を組み合わせて、ビッグデータ、クラウド、モバイル、ソーシャルの新しいアプリケーション開発と展開を加速するため、「IBM Power Systems Linuxセンター」を、同日、日本IBM晴海事業所内に新設すると発表した。
本センターは、「IBM Power Systems」上で稼働するLinuxとオープンソース技術に対する10億ドルの新規投資の一環として行われるもの。「IBM Power Systems Linuxセンター」は、北京をはじめ、ニューヨーク、オースティン、モンペリエに続き、5番目に開設するセンターで、国内の独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)をはじめ、システム・インテグレーターやオープンソースのソフトウェア開発者を対象に、「IBM Power Systems」上でLinuxを活用する開発環境の提供やポーティング支援、技術セミナーを通じて、オープンな技術を活用したアプリケーション開発を推進する。
また、「IBM Power Systems」上のLinux対応アプリケーション開発企業に対し、企業システムへの採用を働きかけるマーケティング協業や案件支援を行う。
新設に先立ち、利用の第一号として、ミラクル・リナックスとプロマークへ、オープンソース・ソフトウェアを活用したアプリケーションの「IBM Power Systems」上におけるLinux対応の支援を実施。
ミラクル・リナックスは、「MIRACLE LINUX V6 for IBM POWER」の共同検証を完了し、プロマークは、オープンソースのソフトウェアを活用したアンチウィルス・ソフトウェアの「ProScan AntiVirus」シリーズの検証を完了し、同日より提供開始する。