NECライティングは9月30日、ビル全体の照明を無線で容易にマネジメントできる照明システム「エコセーブ SX」の発売を平成26年1月14日より開始すると発表した。

照明システム「エコセーブ SX」イメージと主要構成要素

同システムは、人の在/不在を細かなエリア区分で検知する、MEMS非接触温度センサを採用し、照明の細やかな個別制御を容易に実現する無線照明制御システムで、テナントビルやオフィスの新設をはじめ、リニューアルにも最適なシステムとなっている。

システムの特長は、PC、タブレット端末等から、簡単な操作で制御対象照明機器のグルーピングが変更できるので、レイアウト変更時にも容易に対応可能。また、温度による人検知により、じっとしている人でもセンサ検知でき、しかも検知エリアを4分割して、人の在/不在情報を捉えるため、細やかな照明器具の制御が可能。

MEMS非接触温度センサによる人検知

親機-子機間の通信に920MHz帯(オリジナルプロトコル)の採用により、電波干渉が少なく安定した通信が行え、既存施設のリニューアル等でも比較的簡単な工事で個別照明制御システムの導入が行える。また、Ethernet(有線LAN)による親機-子機間通信も可能。

さらに、インテリジェントビル用ネットワークのための通信プロトコル規格であるBACnetを始め、IEEE1888、HTTPなどの通信規格に対応し、中央監視システムとの連携ができ、センサから得られた人の在/不在情報をシステム内でデータベース化しているので、中央監視システムとの連携の他、空調制御や入退室管理等とのシステム連携での活用もできる他、調色調光制御・スケジュール運転などにも対応している。

価格はオープン価格。NECライティングでは、大型施設向けに、3年間で20システムの受注を目指す。