高速電力線通信「HD-PLC」の国際標準化活動と普及促進を図っているHD-PLCアライアンスは9月30日、IEEE 1901広帯域高速「HD-PLC3」Completeとの通信互換性を確保した広帯域中速「HD-PLC」技術である「HD-PLC3」insideを新たに開発する企業群の参入により、「HD-PLC3」ファミリが拡大していることを発表した。
「HD-PLC3」insideは、最大理論値106MbpsのPHY速度で、間欠動作による低消費電力化、小型化が図られており、EchoNet Liteなどの通信制御ファームウェアを簡単に組み込み可能で、今後、白物家電、スマートグリッドなどのシリアルI/F主体とした機器への組み込みなどが検討されている。
なお、同アライアンスの幹事企業の1社であり、「HD-PLC3」ファミリの技術ライセンスを行っているパナソニックでは、今回の動きについて「HD-PLCが、IEEE 1901標準、米国、欧州、中国、日本の主要な標準規格化を達成し、全世界で利用できるようになったことは、意義深いこと」とし、大3世代となるHD-PLC3のLSI供給を進めることで、家電商品のネットワーク化がより一層加速されることが期待されるとコメントしている。