アットマークテクノは9月27日、「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)」出場チームを対象として、4.3型カラータッチパネル液晶を付属したCPUボード「Armadillo-440」を無償で提供するキャンペーン「Armadilloで高専ロボコン応援!! キャンペーン」を実施することを発表した。
高専ロボコンは全国の高等専門学校(高専)の在校生で構成されたチームが、自ら設計・製作したロボットでどれだけ早く課題をクリアできるかを競うコンテスト。NHKが主催していることもあり、全国大会をテレビでご覧になったことがある人も多いだろう。
同社では、今回、組み込み開発に携わる技術者の育成支援を目的とし、特にものづくりに対する意識の高い若者が集まることで知られる高専ロボコンの出場チームを対象としたキャンペーンを企画したという。
Armadillo-440は、ARM9プロセッサ(動作周波数400MHz)を搭載しLinux OSをプリインストールした組み込み用CPUボードで、高専ロボコンの参加チームの多くが従来から利用している1チップマイコンに比べて、Linuxのソフトウェア資産を高い処理能力で活用したり、USBを用いら柔軟なロボット開発などを可能とする。
また、組み込みLinuxの開発初心者をターゲットにしたガイドブック「Armadillo実践開発ガイド」がWebサイトにて無償公開されているため、初めて組み込みLinuxの開発をするユーザーでも比較的かんたんにスタートアップすることができたり、開設されているメーリングリスト上で、Armadilloユーザー同士が自由に情報・意見交換できるため、実際に開発に携わるエンジニアと交流し、ユーザー同士で知識を高めていくことも可能となっている。
同キャンペーンは2013年9月27日から2013年12月2日までの期間限定で実施され、応募資格は高専ロボコンに出場予定の国内の高専在校生チーム(申し込みは指導教官またはチーム代表者。応募時に指導教官の捺印が必要)であり、キャンペーンサイト上にあるエントリーフォームに必要事項を記入した上、申請書を郵送で送る必要がある。また、同社が実施するアンケートやインタビューに回答することも義務付けられることとなる。
なお、1校(1キャンパス)につき最大3チームまで応募が可能で、Armadillo-440は各学校の所在地宛て(指導教官の名義)に送られる予定だという。