Maxim Integratedは、同社のDeepCoverセキュア認証用ICの新製品として、SHA-256認証用IC「DS28C22」を発表した。

同製品は、ユーザー設定可能な4つの保護モードを備えた3Kビットのユーザーメモリを内蔵しており、最終製品の機能のセキュアな制御を可能としている。また、従来製品は機器の認証用のみであったが、オプションとしてSHA-256による通信の暗号化を実現するデバイスとしての利用も可能となっており(初期のレジスタ設定で暗号化と認証の切り替えができる)、認証と暗号化の両立を図ることも可能となっている。

そのため、適用アプリケーションとしては、システムのIP保護や医療用センサおよび治具、消耗品の認証、システム構成のためのセキュア機能設定、ネットワーク接続機器の認証などと同社では説明している。

さらに、出荷時に秘密鍵の入れ込みを同社が対応することも可能となっており、これにより第3者に製造委託を行った場合でも、秘密鍵の漏えいリスクなどを減らすことが可能となっている。

なお、同製品はすでに出荷を開始しており、日本市場に対しては、産業機器(FA)やプリンタの消耗品やバッテリーといったコンシューマ分野、そして医療(メディカル)分野などで大きな成長を期待しているとコメントしている。

SHA-256認証用IC「DS28C22」の概要と、その応用例