9月27日に米Googleは自社のルーツである検索エンジンのスタートから15周年を迎える。これに合わせてGoogleは9月26日、「Knowledge Graph」やモバイル分野の強化を発表した。
GoogleのGoogle Search担当シニアバイスプレジデントのAmit Singhal氏がブログで明らかにした。それによると、セマンティック技術を用いた最新の検索技術「Knowledge Graph」で、フィルターと比較を導入した。たとえばユーザーがモバイルで「印象派の画家について教えて」と言うと、画家の情報が表示され、その代表作などについて調べることができる。フィルター技術を利用して、印象派から抽象派など切り替えも容易に行えるという。比較機能では、「バターとオリーブオイルを比較」と入力すると、カロリー、コレステロールなど2つを比較できる画面が表示されるという。
フィルターにより検索結果を容易に切り替えられる |
また、モバイル端末間でのより自然な検索体験も目指す。今後数週間で公開するiOS向けの次期Google Searchアプリでは、モバイル端末間で通知を受け取ることができる。これにより、「Nexus 7」で音声によりリマインドを設定して、「iPhone」でリマインドを受け取るなどのことが可能となるようだ。「Google Now」の通知も可能となる。
端末間でリマインドを受け取れる。複数の端末を利用するユーザーに朗報となる |
Googleは26日、Googleが生まれたメンロパークにあるガレージで15周年記念のイベントを開いている。New York Timesらのレポートによると、Singhal氏はここで最新のアルゴリズム「Hummingbird」を発表したという。キーワードマッチングからセマンティックへのシフトを強めるもので、より複雑なクエリへの対応を目指す。すでに1ヶ月前からスタートしており、Knowledge Graphの強化もこの一環となるようだ。Hummingbirdは全検索の90%に影響を与えると予想している。