日産自動車は9月26日、将来の自動運転システムの実現に向けた新たな高度運転支援技術を搭載した車両について、神奈川運輸支局相模自動車検査登録事務所において、日本で初めて自動車検査証およびナンバープレートを取得したことを発表した。
同社は2013年8月に、2020年に自動運転技術の市販化を目指すことを発表しているが、今回のナンバー取得は、そうした自動運転システムの実現に必要となる基盤技術である高度運転支援技術の開発推進に向けたものとなる。車両のナンバーは、自動運転技術の実用化を目指す2020年を意味する「2020」としたとする。
同車両は「日産リーフ」をベースに、車両が周辺の道路状況などを検知し、ハンドル・ブレーキなどを自動的に制御してドライバーの運転を支援するシステム(高度運転支援技術)を搭載したもので、ドライバーが常に操作介入を行えることを前提としたものとなっている。
なお、同社では、自動運転システムに向けた基盤技術を公道走行においてテストすることは、日産がこの分野でリーダーシップを維持するために欠かせないプログラムであり、大きなチャレンジではあるが、同実証実験を通じて安全かつ信頼性の高い技術開発を行っていくとしており、今後、同車両を用いて、本格的な公道実証実験を実施していく予定としている。