理化学研究所 放射光科学総合研究センター(理研 放射光センター)は9月25日、7月3日より開始したX線自由電子レーザー施設「SACLA(サクラ)」スペシャルサイト内に設置した特設コーナー「SACLA×GENIUS」の著名人ゲストの2人目として、機動戦士ガンダムなどの監督で知られ、僕は基本的にロケットとか宇宙にしか興味がない人間ですから」と自ら公言する富野由悠季氏とのインタビュー記事を掲載したことを発表した。
同スペシャルサイトは、難解なSACLAの仕組みや科学技術などを広く一般に理解してもらうことを目的に立ち上げられたもので、今回の特設コーナーでは、各界の著名人をゲストに迎え、ピコメートルの世界で見てみたいモノやSACLAへの期待、魅力を語ってもらうことを目的としたもので、理化学研究所放射光科学総合研究センター 石川哲也センター長の解説を交える形でのロングインタビューとして実施された。
インタビューの具体的な内容は実際に読んでももらえればと思うが、科学好きの富野氏と石川氏は実は2011年に雑誌「月刊ガンダムエース」にて誌上対談を行っており、そこにてSACLAをすでに見学をしているという過去があり、今回2年ぶりの再会となった。
今回の富野氏と石川氏の対談では、高出力レーザーに対する疑問や科学技術というものに対するものの見方などの技術的な話のほか、技術者としての楽しさや富野氏が本来は倒すべきライバルと語る映画監督の宮崎駿氏の「風立ちぬ」とSACLAに見る技術論(エンジニアリング論)などが語られている。
また、「ガンダムにSACLAが登場するとしたら」という質問もあり、富野氏ならではともいえる言葉で回答が述べられているほか、今回の対談を通じて得た次回作に対する自信なども見ることができる。
なお、理研では今後もゲストを呼んでの対談を継続して行っていく予定だ。