「Adobe Premiere Elements 12」パッケージ

アドビ システムズは、コンシューマー向け映像編集ソフトウェア「Adobe Premiere Elements 12」を発表した。店頭発売日は10月11日。アドビストアではすでにダウンロード版の販売を開始している。価格は1万4,490円(乗り換え・アップグレード版は1万290円)。対応OSはWindows XP(Service Pack 3)/Vista(Service Pack 2)/7、Mac OS X 10.7/10.8。

「Premiere Elements 12」は、コンシューマー向けの写真編集ソフトウェアの定番製品。これまで、「Photoshop Elements」に搭載されていた「ガイド付き編集」機能を追加し、ムービー編集の開始や不要なフレームのトリミング、BGM、ムービークリップ間のトランジションの追加、タイトル、およびナレーションの追加、動くグラフィックスの追加、ピクチャーインピクチャーの作成などの操作を、ステップごとにナビゲーションする。

「ガイド付き編集」機能

また、50種類を超える中から選択した楽曲が、クリップの長さに合わせて自動的に繰り返し挿入される「スコアの追加と自動調整」機能も追加されたため、タイミングの合ったイントロ、アウトロ、およびBGMを容易に作成することが可能。加えて、250種類を超える効果音も用意されており、トラックの演出に用いることができる。

そのほか、「Photoshop Elements 12」にも搭載されている、露出とコントラストの補正値の学習機能「自動スマートトーン補正」や、新たに4種類(コミック、トリニティー、レトロ、クロスプロセス)を追加した「フィルムルックエフェクト」、オブジェクトと共に動くグラフィックやテキスト、効果を追加することで対象を際立たせる「モーショントラッキング」などといった新要素が追加されている。

「フィルムルックエフェクト」の新たなフィルタ。左からコミック、クロスプロセス、パンドラ

こういったソフト自体の機能向上に加え、「Premiere Elements 12」および「Photoshop Elements 12」で用いる写真・動画管理するツール「Elements 12 Organizer」では、同社の写真用クラウドアプリケーション「Adobe Revel」との連携が可能となり、同ツールからTwitterへの投稿もシームレスに行えるようになった。

なお、同製品の価格は前バージョンの「Premiere Elements 11」から価格変更は行われておらず、パッケージ製品は店頭およびオンラインストアでの販売となり、アドビストアではダウンロード版のみを取り扱う。単体製品のほか、「Photoshop Elements 12」と「Premiere Elements 12」をバンドルし価格をおさえたパッケージ「Adobe Photoshop Elements 12 & Adobe Premiere Elements 12」の価格は2万790円となっている。