Java Programming Language

NVIDIAはブログ「GPU acceleration is coming to Java.」において、JavaOneカンファレンスで発表したIBMのJohn Duimovich氏の発言を引き合いに出し、JavaにおいてGPUの演算能力を活用する取り組みに高い将来性があることを示唆した。同記事ではGPUの演算能力を利用した整列演算において2倍から48倍の高速化を実現した例を紹介し、Javaからこうした演算能力を活用することで幅広い分野において高い処理性能を実現できるだろうと指摘している。

GPUの演算能力を汎用的な処理に活用する取り組みはここ数年で注目を集めている。特にビッグデータ処理やHPC (High Performance Computing)の分野では廉価に高性能な演算装置を構築するための手法として注目されており、GPUを大量に組み合わせたスーパーコンピューターも開発されている。

GPUを計算に活用する場合、CPUと全く同じ命令が使えるわけではないため、対象となるGPUが提供している命令を使って処理を実施する必要があることと、GPUへデータを転送、またはGPUからデータを転送する部分がボトルネックになることが多く、この部分の問題をいかに避けながらGPUの演算能力を引き出すかが活用の鍵となる。