NECは9月20日、クラウドと連携し遠隔から稼働状況が常時監視できるオフィスや工場向けの法人用蓄電システムの販売を開始すると発表した。
「20kWh 蓄電システム」(左)/「小型蓄電システム(5.53kWh)」(右) |
同システムは、リチウムイオン蓄電池を搭載し、電力会社の電力供給システム(商用系統電力)および太陽光発電システムと連携し、災害時や停電時にも電力供給可能。システムのラインアップとして、オフィスなどで最大3日間分の電力供給が可能な蓄電容量20kWh、および、重要業務の継続に必要な最小限の電力を確保する5kWhの2タイプを提供する。
蓄電容量20kWhのタイプでは、オフィスや店舗、工場などにおいて、BC対策に必要な機器(総消費電力1.5kW)に約12時間の電力供給を実現。また、10kWの太陽光パネル(1日の発電量約28kWh)を接続することで、太陽光からの充電が可能。さらに、停電時に自動で電力供給を行う自立稼動も可能。蓄電容量5kWhのタイプでは、小規模オフィスなどにおける重要業務の継続に必要な最小限の機器の電力(総消費電力)として、約7時間の稼働を実現。
また、蓄電システムをクラウドに常時接続することで、NECがシステムの状態を常に把握しリモートでメンテナンスが行えることに加え、全国の拠点やエンジニアによる保守体制により、安全・安心に利用できる環境を提供、NECグループの全国約400拠点やエンジニア約4,000名による保守体制を実現した。
同システムの価格は「20kWh 蓄電システム」が希望小売価格2,000万円から(税別)。「小型蓄電システム(5.53kWh)」が希望小売価格252万円から(税別)。どちらも10月1日より出荷を開始し、販売目標台数1,000台/年。
NECは、今後もNECが持つ、安全性、長寿命を実現するリチウムイオン電池技術と、ICTによる電力制御技術を融合した蓄電システムの製品化を進め、スマートエネルギー事業を強化していく。