セルシスは19日、同社の3Dアニメーション制作ソフトウェア「CLIP STUDIO ACTION」で作成したシーンを、ユニティ・テクノロジーズが提供する3Dコンテンツ開発環境「Unity」で活用できるようにする「Unity向けコンテンツ出力機能」と「Unity用のインポート・再生パッケージ」の提供を開始した。
「Unity」は、全世界で100万人以上の開発者が使用しているという、インタラクティブな3Dコンテンツ制作用の革新的な開発プラットフォーム。開発したコンテンツの再生環境は、iPhone / iPod Touch / iPad、Mac / PC、Web、Wii / Wii U 、Xbox 360、PlayStation 3、Androidなどと多岐に渡り、多くの素材が揃うアセットストアや、ノウハウを共有できるコミュニティなどが存在するといったメリットがある一方、オリジナルのモーション、3Dキャラクター、3Dシーンを使いたいという場合には、専門的で高価なソフトウェアを使ってそれらの加工・制作を行わなければならないなどの課題があった。
こういった課題を受け、同社では比較的リーズナブルで扱いやすい「CLIP STUDIO ACTION」に今回の「Unity向けコンテンツ出力機能」を追加することを決定。これにより、同ソフトで作成した3DシーンをUnityで読み込んだ上で、プログラムによる制御が自由にできるようになった。
ただし、「Unity向けコンテンツ出力機能」の利用には、「Unity用のインポート・再生パッケージ」が必要となる。この「Unity用のインポート・再生パッケージ」は、まずは業務用として提供が開始され、引き続き機能の拡張も進められるとのこと。なお、Unity向け書き出し機能は、「CLIP STUDIO ACTION」のVer.1.1.0以降に搭載されている。最新版は製品ページからダウンロード可能。同ソフトの価格はダウンロード版が2万5,000円、月額制のバリュー版は1,000円/月となっている。