米Hewlett-Packard(HP)が、米MicrosoftでWindows Azureのゼネラルマネージャーを務めていたBill Hilf氏を雇い入れていたことが明らかになった。
Hilf氏は米IBMの後にMicrosoftに移り、Microsoftにおけるオープンソース受け入れを進めた人物。HPではコンバージドクラウド製品・サーバーのバイスプレジデントとしてクラウドチームを率いる。
9月18日と19日に英ロンドンで開催中のGigaOM主催のイベント「Structure Europe」で、HPのクラウドエバンジェリスト兼プロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのMargaret Dawson氏が、Hilf氏の移籍に言及した。Hilf氏のLinkedInのプロフィールによると、HPには2013年6月からの勤務となっている。
Hilf氏は2003年末までIBMでエンタープライズアーキテクチャのシニアアーキテクトを務めた後にMicrosoftに入社し、ゼネラルマネージャーとしてオープンソースとプラットフォーム戦略を担当した。Microsoft内でのオープンソース受け入れに貢献した人物といわれており、Microsoft Open Source Software Interoperability Initiativeなどの相互運用性の取り組みやオープンソースラボ開設の素地を作った。
Microsoftを辞める前までは、Windows Azureのプロダクトマネジメントのゼネラルマネジャーとして、Windows Azureの製品管理と計画に責任を持っていた。
9月18日付けのWired.comでHilf氏はHPでの任務について、サーバー、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェアなどクラウドで配信できるものすべての資産を見ており、「ハイブリッドクラウドを構築する企業に必要な技術を提供する最高のプロバイダになること」と説明している。