EMCジャパンは9月19日、不正オンライン取引検知ソリューション「RSA Silver Tail」の提供を同日より開始したと発表した。
「RSA Silver Tail」は、Webサイト内でサービス利用者が閲覧したページの軌跡を大量に収集し、大多数と異なる行動から不正なアクセスや疑わしい取引を発見し、サービス事業者の事業損失を低減するソリューション。
サイト利用者全体の膨大な行動遷移データを活用して、大多数の正規利用者によるサイト内の行動遷移から大きく外れる行動や、利用者個人の普段の行動遷移には見られない動きを検出し、これにより不正な行動や疑わしい行動を発見して、正規利用者になりすまして行われる活動を未然に防ぐ。
特徴として、ストリーミング解析による脅威の検出を行うほか、異常なWebセッションとそれが関係すると判断される別のセッションとの関連性を可視化して、脅威を検知する機能をもつ。これにより、脅威の原因を効率的に調査でき、アカウントのなりすましやパスワード推測、HTMLインジェクションなど攻撃の手法や不正利用者の特定ができる。
具体的には、RSA Silver Tailは、ストリーミング解析というビッグデータ解析に適したテクノロジーを搭載。ストリーミング解析は、Webサイトの閲覧者による膨大な数のWebセッションというビッグデータから、正規の利用者による行動プロファイルを作成し、個々の利用者のWebセッションと比較して、脅威のスコアを計算。計算されたスコアが一定のしきい値を超えると自動的にアラートを送出する。
価格はサイトの会員数により異なり、例として、会員数が10万人の場合、2,920万円(保守、税別)となっている。