IDC Japanは9月19日、2013年~2017年の国内モバイルデバイス市場予測と2013年第2四半期の出荷台数実績を発表した。同社によると、2013年のモバイルデバイス出荷台数は前年比7.5%増の5611万台になると予測している。
2013年第2四半期の出荷台数実績は、前年同期比14.7%増の1231万台となった。PC市場については12.5%減の398万台と大幅なマイナス成長となったものの、タブレット端末が92.0%増の180万台、スマートフォンが26.8%増の653万台と高い成長率を記録した。
スマートフォンが高成長率だった要因としては、KDDIとソフトバンクの「iPhone 5」が好調であったことが挙げられるという。
一方、タブレット端末では、Nexus 7やKindleなどの低価格タブレット端末個人ユーザー層を中心に浸透してきたことや、法人のタブレット端末需要が順調であることが挙げられる。それに加えて、LTEモジュール搭載のタブレット端末が携帯キャリアの販売奨励金により低価格で販売されいることで、堅調な売れ行きとなっていることも成長要因としている。
2017年までの予測では、モバイルデバイス市場全体の出荷台数が6522万台にまで拡大。スマートフォン市場は3753万台、タブレット端末市場は1009万台にまで拡大するとの見通しをIDCは示している。
今後の見通しとしてIDC Japanの携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストである木村 融人氏は「ドコモがiPhoneを取り扱うことで、2013年後半も高い成長率を維持する可能性が高い。タブレット端末については低価格タブレットが市場を牽引するものの、メーカー間の低コスト競争が更に熾烈になる」と語っている。