エプソンは9月18日、業務用インクジェットプリンター「SureColor」の新製品「SC-F2000」を11月1日に発売すると発表した。SC-F2000は、同社初のガーメントプリンターで、Tシャツやポロシャツ、トートバックなどの綿製品へ直接プリントできるという。

同製品は、布地に柄などをプリントするテキスタイル印刷といったの捺染分野でも注目を集めているエプソンのインクジェット技術を、ウェアプリント業務向けに応用して新たに投入したものとなっている。

ウェアプリント業務では、学校の行事用Tシャツやクールビズを背景とした企業向けポロシャツ、イベント用Tシャツや販促用小物といったオリジナル商品に対する要望が増加しており、必要なときに必要な寮を安価に短納期でプリントしたいというニーズの高まりがあるという。

PCのデジタルデータを、Tシャツやポロシャツなどの綿衣類、トートバッグに直接プリントするため、製版の必要がなく小ロットでも低コストでプリントできるとしている。

SC-F2000は標準価格が168万円で、ガーメントやプレス機など、ウェアプリントに必要となる資材や機材を含めたトータルな提案が行われるため、サポート提供ができる特約販売店での購入に限るという。

製品仕様では、360dpiの高いノズル密度を持つ「MicroPiezoTFヘッド」を搭載。新開発の高濃度顔料インク「UltraChromeDG インク」が広色域でのプリントを可能にするという。生地に直接プリントするため、通気性を損ねずに、洗濯堅牢度4-5級を実現している。

印刷媒体となるガーメントの厚みは最大25.0mm、質量は最大1.5kgまで可能で、素材は綿の混紡率が100%~50%となる。

印刷可能範囲は、プラテン袖用、S/M/Lサイズ。外形寸法は985mm(W)×1425mm(D)×490mm(H)で、重さは約82kg(インクカートリッジを含まず)。