ラピスセミコンダクタは9月17日、細かな制御によって多彩な色合いや明るさを実現可能なフルカラーLED照明用8ビットローパワーマイコン「ML610Q111/112」2品種を発表した。

同製品は、LED照明の多彩な調光・調色を行うため、制御に必要なPWMを6チャネル搭載しており、単色LED3つ(例えば白色、電球色、オレンジ色)や、RGB3色のLEDなどが制御できる8ビットマイコンとなっている。PWMの分解能はいずれも16ビットで、多彩な調光・調色のパターンを自在にプログラムすることが可能。また、制御クロックは、新たに開発したクロック発振回路で生成されており、内蔵ロジック電源用レギュレータと組み合わせて使用することで、外付けロジック電源容量などの外部部品点数を削減するとともに、小型パッケージの採用で、実装基板の小型化に寄与する。

さらに、急な電圧変動などの外部環境の変化をコンパレータで監視することで、即時対処が可能になり、安定した動作に貢献する。加えて、低消費電力を実現する独自の高性能8ビットRISCコアを搭載している。

この他、回路とレイアウトの工夫により高いノイズ耐性を確保し、国際電気標準会議(IEC)規格であるIEC61000-4-2においてクラス4(±15kV)を越える測定限界の±30kVをクリア。これにより、ノイズ環境の厳しい産業機器でも使用できるとしている。

また、同製品では、簡単に評価を開始できるリファレンスボード、ソフトウェア開発環境、ユーザズマニュアル、サンプルソフトを用意している他、様々なマニュアルやツールが利用できるなど、充実したサポート体制を提供している。

なお、パッケージは「ML610Q111」が6.5×4.4mmサイズの20ピンTSSOP、「ML610Q112」が7mm角の32ピンLQFP。サンプル価格は、「ML610Q111」が150円(税別)、「ML610Q112」が200円(税別)。すでにサンプル出荷を開始している。量産出荷は12月より開始する予定。

ラピスセミコンダクタのフルカラーLED照明用8ビットローパワーマイコン「ML610Q111/112」