ビデオリサーチインタラクティブは9月17日、インターネット上にある膨大な情報をまとめる、あるいはマスメディアとインターネットのブログや掲示板のような個人メディアの中間に位置づけられる「ミドルメディア」について、PCインターネットでのアクセス動向を取りまとめ、その内容を発表した。
今回の調査・結果発表では、ミドルメディアを次の3つのカテゴリーに分類した。
- "NAVERまとめ"など、集合知の手法を基にユーザーが参加して情報を収集する「まとめ系」
- "J-CASTニュース"など、編集者が主観的に価値があると判断した情報を紹介する「自社編集系」
- "ハフィントンポスト"など、各分野の専門家・有識者が個人として意見を寄稿する「オピニオン系」
7月における各カテゴリーの推定訪問者数は、まとめ系が1250万人となり、自社編集系(462万人)やオピニオン系(460万人)に比べて浸透していることがわかった。時系列でまとめると、自社編集系は安定して500万人前後で推移しているが、まとめ系とオピニオン系はともに前年同月(2012年7月)から400万人程度訪問者が増加しており、規模の拡大が見受けられる。
なお、まとめ系については主に"NAVERまとめ"の伸長、オピニオン系は主に"Yahoo! ニュース-個人"の開始・パイの拡大が、各カテゴリーの訪問者増を牽引する要因になっている。
ほかに、各カテゴリー訪問者の性年齢別構成を見ると、自社編集系・オピニオン系で男性のシェアが高い傾向にあり、ともに男性35歳以上で訪問者の過半数を占めた。
また、ミドルメディア各カテゴリー訪問者はどのようなサイトを重複して閲覧しているのか、各カテゴリー訪問者のシェアを集計すると、まとめ系訪問者は2ちゃんねる関連サイト、自社編集系訪問者はIT系ニュースサイト、「オピニオン系」訪問者は新聞・雑誌系サイトで、それぞれシェアが高くなっており、各カテゴリーの特徴・性質をうかがうことができる。