六本木のギャラリー「hiromiyoshii roppongi」とアーティスト集団「Chim↑Pom」は、原爆の残り火を使って制作した絵画シリーズを展示する「『広島!!!!!展』準備展!ホットスポットギャラリー」を開催している。開催期間は10月12日まで(日・月・祝は休廊)。開場時間は13:00~24:00。会場はhiromiyoshii roppongi内の「Qusamura Window Gallery」とバースペース「mybar」。入場無料。
同展は、2013年7月に広島市内のギャラリーや飲食店など11カ所で開催された同タイトルの「『広島!!!!!展』準備展!ホットスポットギャラリー」展の一部を公開するもの。広島での会場のひとつであった植物屋「叢-Qusamura-」にて展示した絵画シリーズ「平和の日」を紹介する。
また、今回展示される絵画シリーズ「平和の日」は、原爆の残り火である「平和の火」を用いて制作されており、広島市内で学生や市民の協力を得て、5月末より制作を開始。ロープや石こうを使って動物や植物や日用品などを描いた大小の絵画を積み上げ、投げ込んだ一発の火によって、それら森羅万象を一気に焼き上げたという作品だ。広島で開催された際には、「広島!!!!!」展の開催実現に向けて約300点の作品展示/販売を行った。
なお、Chim↑Pom(チン↑ポム)は2005年に東京で結成したアーティスト集団。時代のリアルに反射神経で反応し、現代社会に全力で介入した強い社会的メッセージを持つ作品を、メディアを自在に横断しながら次々と発表している。2011年、渋谷駅に展示されている岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」に原発事故の絵をゲリラ的に付け足し話題となったが、2013年3~7月には岡本太郎記念館にて個展を開催し、直接対決という形でのコラボレーション展に発展。また、2008年に、広島市の上空にて飛行機雲で「ピカッ」という文字を描いた作品は社会的騒動に発展したが、その後、原爆問題や近年の日本の社会問題をテーマとした「広島展」を全国で巡回しており、2013年末には念願であった念願であった旧日本銀行広島支店での展覧会を目指している。
一方、叢-Qusamura-は"いい顔してる植物"をコンセプトに、独自の美しさを提案する植物屋。店主自らが日本中を旅して集めた個性あふれる植物を、その個体の特徴を引き出す器とあわせて提案している。