パナソニックグループのパナソニック ソリューションテクノロジーは9月12日、運転免許証の文字認識に特化した活字OCRソフトウェア用の開発ツールキット(SDK)「免許証認識ライブラリー」を発表した。

同製品は、独自の高精度な運転免許証認識技術をもとに開発された。運転免許証に記載されている住所や氏名、生年月日、本籍、交付日、有効期限、免許証番号の情報を自動的に文字認識しテキスト化が可能。顧客管理などの既存システムに組み込むことで、各種サービス業や金融機関などの受付窓口での個人情報の入力業務を省力化できる。

また、ユーザー自身が直接オンラインでサービスの登録・申し込みをする場合も、スマートフォンやタブレット端末で運転免許証を撮影し、「免許証認識ライブラリー」を組み込んだアプリケーションで自動的にテキスト情報を取り込めるため、氏名や住所などの面倒な入力作業を簡素化できる。

具体的には、独自の高精度OCRエンジンを搭載、運転免許証特有の半角、2/3角、全角などのフォントに対応させた。さらに、カメラ撮影した画像の歪みを独自の画像処理技術(台形補正)により自動補正する。この他、本籍欄の表記有無など最新の運転免許証の形式に対応させている。

なお、価格は57万7500円。すでに販売を開始している。

「免許証認識ライブラリー」は、高精度OCRエンジンを運転免許証の文字認識に最適化している。認識対象フィールドは、氏名、生年月日、本籍、住所、交付日、有効期限、免許証番号に対応している

都道府県ごとの公安委員会によって異なる運転免許証のフォント(半角、2/3角、全角など)に対応させたのをはじめ、全ての第二水準漢字(3388文字)にも対応することで、高い文字認識精度を実現した

スマートフォンやタブレット端末などのカメラで撮影した画像の歪みを、独自の画像処理技術(台形補正機能)で自動補正することで、文字認識精度を向上させている