NECは12日、サービスのコスト・性能・信頼性に関する幅広い顧客ニーズに対応した新たなクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を10月から販売開始し、2014年4月から提供開始すると発表した。
「NEC Cloud IaaS」は、コストパフォーマンスに優れ、並列処理に向く「NEC Cloud IaaS (STD:スタンダード)」と、サーバ単体で高性能・高信頼を実現する「NEC Cloud IaaS (HA:ハイアベイラビリティ)」の2種のサービスが用意される。
また、「NEC Cloud IaaS」や「RIACUBEシリーズ」、NECビッグローブのパブリッククラウドサービス「BIGLOBEクラウドホスティング」、他社のIaaSなどのクラウド基盤サービスや、顧客構築システムを同一画面で統合運用管理できるセルフサービスポータルを提供する。
最小構成価格はスタンダードが6,700円/月から、ハイアベイラビリティが10,900円からとなっている。この価格を実現できた要因として、同社の担当者は「自前の製品と既存の資産を有効活用することで魅力ある価格を実現できた」とコメントしている。
また、同サービスの提供拠点として、2014年1月に神奈川県内に「NEC神奈川データセンター」を新設する。同社における国内の主力DCとしては8箇所目となり、国内のDC総数は59箇所に上る。最大3,000ラックのスペースがあり、NECのDCでは最大規模となる。
「NEC Cloud IaaS」を含むクラウド基盤事業について、2017年度に1,200億円の売上を目指すとしている。