電通グループのCarat(カラ)が2013年、2014年の世界の広告費の成長率予測を発表した。

カラは、年に2回(2~3月と8~9月)、全世界57地域から収集したデータを基に、世界の広告費の成長率予測を行っている。2~3月には前年実績の確定と当年および翌年の予測を行い、8~9月には当年および翌年の予測を改訂している。

発表によると、2013年の世界の広告費の成長率は3.0%増(同)へ。今年3月の予測3.7%増(対2012年比)から微減している。世界経済の回復が想定より緩やかであったことがその主要因とされている。

2014年は、ブラジルでのワールドカップ、ロシア/ソチでの冬季オリンピック、米国での中間選挙等の大イベントがあることから、4.5%増と予測。特に成長率が顕著なのは、ラテンアメリカ(対2013年比14.5%増)で、中央および東ヨーロッパ(同7.4%増)、アジアパシフィック(同5.2%増)地域も、順調に成長と予測している。

また、2012年、13年とマイナス成長が続く西ヨーロッパ(英国を除く)でも、2014年は回復傾向(同1.4%増)へ。北米は引き続き安定した成長(同3.0%増)が見込まれる。

なお、電通が今年3月26日にイージス・グループを買収したことに伴い、その傘下にあったカラは電通グループとなっている。