日立ソリューションズは、NFC(近距離無線通信規格)対応Android端末を利用した業務アプリケーションシステムのログイン時に、ID・パスワード認証の代わりにICカードをかざすだけで認証を実現する「AUthentiGate Android ICカード認証パッケージ」の最新版を、9月18日から提供開始すると発表した。

従来版では、スマートデバイス内で直接実行するネイティブアプリケーションのみに対応していたが、最新版ではWebアプリケーションにおいても、ICカードによる認証が可能となった。既に導入されているICカードを活用することができ、1台のAndroid端末に複数のICカードを登録可能。また、シングルサインオンでの利用もできる。

AUthentiGate Android ICカード認証パッケージのWebアプリケーション連携イメージ

現在、スマートデバイスを使った業務アプリケーションへのログインは、ID・パスワードによる認証が一般的だが、屋外や手袋をはめたままでの入力は煩わしさを伴うため、より簡単に認証を行いたいというニーズが高まっている。一方で、入退室の認証手段として社員証などのICカードを活用している企業は多く、このICカードを業務アプリケーションへのログインに用いたいというニーズもあった。また、NFCを搭載したAndroid端末も増えており、業務改善の環境が整いつつある。

日立ソリューションズは、この認証管理の課題を解決するため、2012年10月15日からICカードを利用したAndroid端末向け認証製品「AUthentiGate Android ICカード認証パッケージ」を販売している。また、2013年8月30日から販売しているNFC搭載のWindows8タブレットにおいてICカード認証を実現するとともに、スマートデバイスの認証強化ラインアップを充実させるとしている。