キヤノンITソリューションズは9月12日、PCの盗難や紛失時の情報漏えいを防ぐ認証・暗号化セキュリティツール「CompuSec」シリーズのラインナップと価格体系を変更し、販売を開始した。
CompuSecは、モバイルPCやデスクトップPCを対象にした個人認証・暗号化セキュリティツール。OSが起動する前に実行される「プリブート認証」により、第三者がPCを起動することを防ぐ。
また、AES 256ビットの暗号アルゴリズムを用いてハードディスクを丸ごと暗号化する。ただ、OSとPCのやり取りに専用の暗号化ドライバを介入させることにより、ユーザーが暗号化/復号を意識することなく、シームレスにPCを使用することができる。
今回、法人向けライセンス製品は「CompuSec Standard Edition」と「CompuSec Basic Edition」、個人向け製品は「CompuSec SW」へと、ユーザーの環境・規模に応じたラインナップに刷新された。それぞれの概要は次のとおりだ。
CompuSec Standard Edition:クライアント暗号化ソフトCompuSec SWと管理ツール「GlobalAdmin Lite」がセットになった新エディション。クライアントの一元管理が必要となる中~大規模の組織に適している
CompuSec Basic Edition:従来から販売しているエディションで、企業にとって必要となる機能が搭載されているが、中小規模向けで管理ツールは付属していない。ライセンス数に応じた価格帯が新たに設定された
CompuSec SW:従来から販売している個人・SOHO向けのパッケージ/ダウンロード製品。新たにWindows 7の64bit版に対応した
CompuSec Standard Editionの価格は、5~19人規模の新規購入でクライアントあたり1万2,500円、1,000~1,999人規模では1クライアント9,800円。管理ツールは共通で20万円。
CompuSec Basic Editionは、5~19人規模の新規購入で1ライセンスあたり8,000円、200~499人規模の場合は7,550円となる。いずれも次年度以降に使用を続ける際には、ライセンス数に応じた年間使用料がかかる。
CompuSec SWはパッケージ版が1万2,800円、ダウンロード版が9,800円。