テクトロニクスは9月10日、AVC(Advanced Video Coding)ビデオ/オーディオアナライザをアップグレードして、HEVC(High Efficiency Video Coding)規格に対応させた「MTS4EAV7」を発表した。
同製品でES(Elementary Stream)解析機能およびHEVCをサポートすることにより、新しいHEVC技術を採用したHDモバイルビデオ、OTT(over-the-top)ビデオ、ウルトラHD(4K)放送アプリケーションの次世代ビデオ製品を効率的に開発することができる。
「MTS4EAV7」は、HEVCエンコーダの効率化や圧縮画像品質の最適化に有効な解析機能を備えている。研究・開発における問題解析に最適であり、規格適合検査やストリーム統計解析機能を利用することで、研究・開発工程において発生する問題の解決時間を短縮できる。また、HEVC技術を採用している製品のコンプライアンス、互換性、性能などをテストできる。
具体的には、デコードされた画像のCU、PU、スライス、タイル、モーションベクタのオーバレイ表示、解析画面の同期と統計表示、HEVCストリーム映像の比較解析、HEVCストリームのHRD(Hypothetical Reference Decoder)バッファ解析、HEVCの4K解像度までのデコードとビデオの表示、HEVC ESのコンプライアンス解析などができる。「MTS4EA」ファミリをすでに使用している場合は、ソフトウェアアップグレードを購入することでHEVCサポート機能が追加される。