米Cisco Systemsは9月10日(現地時間)、フラッシュストレージ技術ベンチャーの米Whiptailを買収することで合意したと発表した。買収金額は4億1,500万ドル。これによりサーバー、ネットワークなどを統合した「Cisco Unified Computing System(UCS)」ラインを強化する。
Whiptailは、2008年創業のフラッシュメモリベースのストレージベンダー。高性能、拡張性のあるSSD技術を特徴とし、ハイエンドの「INVICTA INFINITY」をはじめとしたストレージ製品を提供する。
CiscoはWhiptailのSSDをUCSに組み込む。UCSはCiscoが2009年に投入した製品ラインで、ブレードサーバー、ネットワーク、仮想化技術を統合したシステム。今回、WhiptailのSSD技術をハードウェアと管理の両方のレベルで統合することで、アプリケーションの性能を改善できるだけでなく、データセンターと仮想化環境を簡素化できるとしている。
ネットワーク機器からスタートしたCiscoはUCSでサーバー分野に拡大、Whiptailの買収によりストレージにも拡大することになる。買収は2014年第1四半期に完了を見込んでいる。