東京・六本木ヒルズの森タワー屋上にある日本一高い屋外展望台「スカイデッキ」での星空観察会や、天文に関するセミナー・ワークショップなど六本木ヒルズで開催される天文イベント「六本木天文クラブ」は9月11日、12月6日~8日の3日間、2013年の話題の彗星の1つである「アイソン彗星」の観察会の実施を決定したと発表した。

アイソン彗星は、1997年の「ヘールボップ彗星」以来、約20年ぶりの非常に明るい星になる可能性があると期待されている彗星で、太陽に近づくのは今回一度きりと考えられている。

今回の観察会は、そんなアイソン彗星の近日点(太陽最接近)通過に合わせる形で、最も観察しやすい時期に開催されるもので、オープンエア形式の展望台としては日本一の高さを誇るスカイデッキにて、東京の真ん中ながら、周囲に遮るもののない環境で、観察を行おうというもので、当日は、午前5時ころの観察時間までの間、天文学の専門家も参加し、土星や火星、木星、冬の星座などの観察も行われる予定だという。

募集開始は10月1日からで、募集人数は各日300名。応募者多数の場合は抽選となり、当選者には11月22日までにメールにて連絡が行くこととなる。応募方法は、東京シティビューのWebサイトにて受け付けている。参加費用は3500円(彗星が見えなかった際の払い戻しなどは行われない)。双眼鏡は持ち込みが可能なほか、貸し出しも行われる予定(三脚の持ち込みは不可)。

また、同観測会と合わせ、11月22日および29日の19時から20時までの日程にて、アイソン彗星についてもっとよく知るための解説セミナーも実施される予定。

こちらは講師に星空案内人(星のソムリエ)であるアストロアーツの泉水朋寛氏を迎え、各日50名定員でスカイテラス1もしくは3階プレゼンテーションルームにて開催される。

料金は2000円(年間パスポートを持っている人は500円)で、こちらも東京シティビューWEBサイト内の応募フォームより申込む形となっている(受付期間は10月1日~11月8日の23時59分)。なお、応募者多数の場合は抽選の上、当選者のみ11月15日までにメールで連絡が送られる予定だという。

アイソン彗星観察会のイメージ

アイソン彗星のイメージ。この写真は百武彗星の様子を撮影したもの(提供:平塚市博物館)