村田製作所は9月9日、SSDのバックアップおよびスマートメータのパワーアシストなど向けに、薄型かつ低抵抗で、高温長期信頼性に優れた電気二重層キャパシタ「DMT」シリーズの量産を開始したと発表した。
普及が進むSSDでは、電力遮断時のバックアップ用として、高温下での長期信頼性を満足する小型・薄型かつ低抵抗のキャパシタが求められている。また、屋外で使用されるスマートメータをはじめ、高機能の機器においても長期信頼性のニーズが高まっている。
こうしたニーズに対応するため、従来品と同サイズを維持しながら、高温長期信頼性を実現した「DMT」シリーズを今回商品化した。材料および設計を最適化することで、高温下における特性劣化を抑制し、70℃/5年の期待寿命を達成している。
また、130mΩの低ESR(等価直列抵抗)を薄型パッケージで実現することで、幅広い入出力範囲において、高効率での充放電が可能。内部構造の工夫により、高電圧にも対応している。すでに、福井村田製作所にて量産を開始している。