デジタルアーツは9月9日から、法人向けクラウド型Webフィルタリングサービス「i-FILTER ブラウザー」を強化し、社内外の端末をクラウドで一元管理できるサービス「i-FILTER ブラウザー&クラウド」として新たに提供することを発表した。
同日、Windows端末用アプリケーションをリリースし、以降、9月下旬よりiOS端末/Android端末用アプリケーションを提供していく。
もともとi-FILTER ブラウザーは、「安全なWebアクセスの確保」と「私的な利用の抑制」を実現するスマートデバイス向けのWebフィルタリングサービスとして提供されていたが、今回のバージョンアップでWindowsにも対応したことにより、サービス名称の変更に至ったという。クラウドサービスとして提供されるため、社内に専用サーバを持ちたくない企業や、各拠点から直接インターネットに接続している企業などに適している。
今回のバージョンアップでは、情報漏洩対策を強化し、クライアント証明書が必要なサイトへのアクセスが可能となった。これにより、会社支給の携帯端末だけではなく、従業員の私物の携帯端末を業務で利用する「BYOD(Bring Your Own Device)」にも対応可能となる。
例えば、私物のデバイスを利用する場合には、プライベートでの利用は使い慣れたブラウザで利便性を保つ一方、社内システムへアクセスする場合はi-FILTER ブラウザー&クラウドに限定するという手法が考えられる。また、端末にデータを残さない設定を併用すれば、万が一端末を紛失しても、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることが可能だ。