クアルコムは9月4日、Mirasolディスプレイを搭載したスマートウォッチ「Qualcomm Toq」(クアルコム トーク)を発表した。同社の完全子会社であるQualcomm Connected Experiencesが2013年第4四半期に発売を予定しており、Android 4.0.3以上のモバイル端末と連携できる。

Qualcomm ToqとBluetoothヘッドセット

クアルコムは、「Toqにはウェアラブルデバイスとしてユニークなユーザー体験を実現するさまざまな技術が盛り込んでいる」としており、主な仕様を発表した。

スマートウォッチとして重要なメインディスプレイには、反射型で低消費電力なMirasolディスプレイを搭載し、タッチスクリーンとして利用できる。また、ステレオBluetoothオーディオにも対応しており、オプションとしてスマートフォンの着信も受けられるBluetoothヘッドセットが用意されている。

ToqとBluetoothヘッドセットの充電には、ワイヤレス給電技術のWiPower LEを採用しており、付属のケースに置くだけで充電が可能となる。同製品は低消費電力で、スマートフォンとシームレスに接続しながらも、数日間使用できる長寿命バッテリーを搭載しているという。低消費電力であることを理由に、電源ボタンについても備え付けられていない。

ほかにもToqはスマートフォンの着信、メッセージ、スケジュールといった通知を受ける事ができる。

一方、アプリケーションデベロッパーは、Qualcomm Innovation CenterのAllJoynフレームワークを活用することで、Qualcomm Toqアプリを通じてアプリの通知をスマートウォッチに送る事が可能となる。

クアルコムでは今後、ソフトウェアアップデートで機能を追加していく予定で、初めにQualcomm Lifeが提供するユーザーの健康管理を可能とする2netプラットフォームが追加されるという。

スマートウォッチ市場では、ソニーモバイルコミュニケーションズが「SmartWatch MN2」を提供しているほか、サムスンが「GALAXY Gear」をIFAプレスカンファレンスで発表するなど、競争の激化が予想される。