NTTぷららとデジタルハリウッドは30日、横浜アリーナで開催された初音ミクをテーマとしたユーザー参加型イベント「マジカルミライ」にて、3Dプリンタとプロジェクションマッピングを活用したワークショップを共同開催した。
「マジカルミライ」は、「"初音ミクのすべて"を1日で楽しむことができる」というテーマのユーザー参加型イベント。初音ミクのコンサートを行う「マジ」エリア、初音ミクにまつわる創作文化をテーマとした展示・ワークショップを行う「カル」エリア、さまざまなコラボグッズを展示・販売する「ミライ」エリアに分かれており、同ワークショップは「カル」エリアにて実施された。
ワークショップの冒頭では、プロジェクションマッピング協会の石多未知行氏によって、プロジェクションマッピングの基本的な考え方の解説や事例を紹介するプレゼンテーションが実施された。プロジェクションマッピングについて、物体に合わせた映像を投影し、その物の見え方をダイナミックに変化させる手法であると説明し、海外の事例を中心にムービーで紹介。プレゼンテーションの終了後、参加者たちには初音ミクの塗り絵が配られ、各々のイメージを色鉛筆で着色を行った。
また、参加者たちが塗り絵を完成させた後、ふたつの最先端技術を用いた実演が行われた。ひとつ目は、ARを用いたアプリケーションの実演。ARで飛び出る塗り絵として話題になった海外のアプリ「colAR」にインスパイアされ、今回のワークショップのためにUnityで開発されたアプリケーションによって、塗り絵から3DCGのミクが登場する様子がスクリーンに映し出され、会場からは驚きの声が上がっていた。
ふたつ目の実演は、3Dプリンタで出力した初音ミクのフィギュアに、参加者の塗り絵のデータを元にプロジェクションマッピングを行うというもの。この実演に関しては、Web上で事前に塗り絵データを募集しており、それらの公募データも会場でミクのフィギュアに投影されていた。
このプロジェクションマッピングによる実演コーナーは「カル」エリアの公開ゾーンに設置されており、ミクのフィギュアはひかりTVの番組「初音ミクのミクミクメイクミク」に登場するミクの3Dデータを元に、ストラタシス・ジャパンの協力によって同社の3Dプリンタで出力したもの。ワークショップの参加者たちは、塗り絵のデータによってフィギュアの色や形の見え方が変わり、自分たちが着色した塗り絵と同じデザインのミクが現れる様子を食い入るように見つめていた。