シーエーシー(以下、CAC)は8月29日、年金管理パッケージソフト「Micmari(みくまり)」の開発に着手、基本機能の提供を2014年秋に予定していると発表した。
年金制度の変更が頻繁に発生するため、それぞれの年金制度管理を担うシステムも複雑さを増している。維持管理コストの増大を招いている状況解決のため、CACは信託銀行を中心に数多くの年金システムを構築してきた実績とノウハウを活かし、システムの維持管理コストの削減、より迅速な制度変更への対応などを可能とする年金管理パッケージを開発する。
開発するパッケージの基本的なコンセプトは、「年金制度単位、組織単位を重視した管理モデルから、個人単位のライフサイクルを重視した管理モデルを実現」、「追加開発の柔軟性と早期実現性を確保」、「基本機能は従量制による課金方式で提供することで、ユーザーの初期投資額の削減を実現」、「採用企業等に固有の戦略的な機能はカスタマイズ開発により実装」。
同パッケージでは、システムで取り扱う文字情報の入力機能や帳票プリント等のアウトプットについて、富士ゼロックスシステムサービスのサービスを採用、また、大規模データベースの運用を効率的に行うため、オープンソースの分散処理基盤であるHadoopを利用したアプリケーションフレームワーク「AZAREA-Cluster」を活用する。
提供先は、確定給付型企業年金における加入者管理や受給者管理業務を実施している企業年金基金、規約型企業年金を実施している一般企業、および信託銀行・生命保険会社等の受託機関を想定している。