トレンドマイクロは8月29日、企業向けモバイルデバイスのセキュリティ対策ソフトウェア「Trend Micro Mobile Security(TMMS)」の新バージョン9.0を9月3日より販売を開始すると発表した。9月5日より出荷をする。
TMMSは、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイス向けセキュリティ対策ソフトウェア。セキュリティだけではなくMDM機能も実装しており、カメラやBluetoothの使用制限、スマートデバイス内のデータ消去、Webサイトアクセスのコントロールも可能となる。
新バージョンでは、これまでも提供していたオンプレミス型のMDM機能の利用に加えて、トレンドマイクロがクラウド上で運営・管理を行う通信用サーバー「クラウドコミュニケーションサーバー」を活用したMDM機能の利用も可能となる。
また、同社が提供するクラウド型アプリ評価サービス「Trend Micro Mobile App Reputation(MAR)」と連携してインストールするアプリのコントロールも可能となったため、MARによって分類された「ゲーム/ソーシャル/アダルト」といったカテゴリに応じたインストール/起動許可の一括設定ができるという。
MARではほかにも、管理者が従業員向けに配布するアプリのプライバシーリスクやリソース消費量などの分析機能を備えており、分析結果についても、TMMSの管理画面から確認できるようになった。
その他の追加機能としては、Exchange Serverアクセスコントロールや、ロールベースの管理者アカウント作成が可能となっている。
TMMSでは「スタンダード」と「アドバンス」の2製品が提供されている。「アドバンス」は基本機能のほかに、「端末の位置確認機能」「スマートデバイスに保存されているデータの一部消去」「アプリインストール制限」といった上位機能をフルに利用できる。
ボリュームディスカウント制で販売する予定で、購入数が250~499アカウントの場合、1年間のスタンダードサポートサービス料金を含めた価格で「スタンダード」が3110円、「アドバンス」が6220円となる。
2年目以降も製品のバージョンアップやパターンファイルのダウンロードといったサポートサービスの継続を行う場合は1年ごとに契約の更新が必要で、更新料は新規購入価格の50%だという。