オートデスクは29日、インディーズ系ゲームやモバイル端末ゲームなどの開発向者けに、3Dモデリング/アニメーションソフトの新製品「Autodesk Maya LT 2014」(以下、Maya LT)を発売した。対応OSは、Mac 10.7.x / 10.8.x、Windows 7/8。

「Autodesk HumanIK」を使ったアニメーション設定(左)と、「Shader FX」を使った設定(右)

今回発売されたMaya LTは、ゲーム開発分野で高い評価を受けている同社の3Dアニメーションソフト「Autodesk Maya」を基盤としながら、インディーズ系ゲームやモバイルゲームなどを開発する小規模メーカー向けに機能を絞った低価格版ソフト。モバイルゲームの開発で標準的に利用されているゲームエンジンと互換性を持たせることにより、3Dモバイルゲーム、PC、オンラインゲームなどのアセットを効率的に制作できるという。

また、本製品ではFBXファイルフォーマットをサポートしているため、Unity 3D EngineやUnreal Engineのゲーム開発ワークフローにシームレスに組み込むことが可能という。さらに、特定の3Dアセットフォーマット(Maya[.ma、.mb]、Maya LT[.mlt]、OBJ、FBX、AI、EPS)や、テクスチャ フォーマット(BMP、PNG、DDS、EXR、TGA、TIFF)にも対応し、FBXや.mltに3Dアセットをエクスポートすることもできる(FBXエクスポート時には最大2万5,000ポリゴンまで出力可能。MLTファイル出力でのポリゴン数制限はなし)。

このほか、アニメーションには、スケルトン ジェネレータやAutodesk HumanIKによるインバース・キネマティクス機能を搭載。また、ライティングやテクスチャベイキング機能としては、プロ仕様のグローバル・イルミネーション ツールを搭載しており、照明データをテクスチャマップや頂点マップに流し込むことで、現実に近い照明のシミュレーションが可能という。さらに、高品質のビューポート プレビュー表示により、実際のゲームで表示される形でアセットを表示させることができるとのこと。

通常ライセンス価格は11万6,550円。また、サブスクリプションの保守サービスとして、専用Webサイト上で問い合わせできる「ベーシック」プラン(1万7,850円)と、電話と専用Webサイトにて終日問い合わせ可能な「アドバンス」プラン(4万950円)が用意される。なお、本製品では、使用期間の決まったレンタル販売も行われる予定。価格は1カ月で7,350円/1万500円(付属サブスクリプションがベーシックの場合/アドバンスの場合)など。レンタルプランの発売日は未定となっている。