SAPジャパンは27日、クラウド型ERP(基幹業務)スイート「SAP Business ByDesign」の日本語版を発表した。同製品は、2013年11月に提供開始が予定されている。

「SAP Business ByDesign」は、完全性、利便性、適応性、TCO(総所有コスト)の削減という4つの基本要素にもとづいて設計されており、35の業務プロセスをカバーしているクラウド型ERPスイート。

特徴として、会計管理、人事管理、購買管理、プロジェクト管理、生産管理、在庫管理、販売管理などの機能を包括的に提供し、分析・レポート機能も備えている。

また、企業やエンドユーザーの要件に合わせて設定変更が行えるほか、専用開発ツール「SAP Cloud Application Studio」やAPI連携により、追加機能の開発も可能。

オンプレミス型の基幹業務システムSAP ERPとの連携も可能であるため、ユーザーは必要に応じてオンプレミス型システムとクラウド型の同アプリケーションを組み合わせて、システム統合をすることができる。

購買管理の画面

同社では、例として、本社や国内の製造・販売拠点ではSAP ERPを利用し、これから成長が期待できるものの、まだ規模が小さい新興国の販売拠点ではSAP Business ByDesignを利用してサプライチェーンを構築し、グループレベルでの経営管理を実現するといったことが可能となるとしている。